夏や秋に比べて、冬になると肌の乾燥がひどくなり
- シワが深く目立つようになる感じがする
- 肌のつっぱり感が強くなる
- 目元のシワが増える
- 粉浮きするファンデーション
などなど、悩みは付きません。
それに、
- 食べ物に気をつける
- 野菜を毎日食べる
- ヒアルロン酸サプリを飲む
など、体の内側から変える必要があると考えて、気を付けるようにしました。
うーん、それでも、お肌のトラブルは改善されることがなかったので、行きつけの先生に診てもらって、色々と話しを聞いてきましたので、同じ悩みを持っている人の参考になればと思い、まとめました。
月別乾燥注意報発表日数
冬は乾燥するのは分かっているけど、何月頃が一番乾燥するのか良く知らない人も多いと思いますが、気象庁が発表する【乾燥注意報】で調べると分かります。
乾燥注意報が発表されると
- 空気が乾燥し、火災などの災害が発生する恐れがある
- 発表されたら、火事や静電気が起きやすい
- 肌も乾燥しやすく、風邪やインフルエンザにも感染しやすい
この「乾燥注意報」は、最小湿度と実効湿度の基準値が下回ると発表されるということですが、その基準値は各地で異なるので、知りたいときは、お住まいの地域の値を調べて見て下さい。
東京地方の乾燥注意報発表日数
- 1月:22日
- 2月:17日
- 3月:15日
- 4月:8日
- 5月:0日
- 6月:0日
- 7月:0日
- 8月:0日
- 9月:0日
- 10月:0日
- 11月:5日
- 12月:14日
※2000年~2017年の乾燥注意報発表日数平均 気象庁調べ
ここでは2017年のだけを紹介しましたが、気象庁のデータは1967年から統計を取り始めていて、11月~4月頃に掛けて乾燥することが分かります。
空気が乾燥すると、肌の水分が逃げてしまい、肌の水分量が減るため乾燥して、かさつきを感じます。
肌の水分率は43%が目安
肌チェッカーとは
- 別名スキンチェッカーと言われ、量販店やネットで買える
- 肌の水分量、油分量を測定する
- 肌の弾力やハリ・キメを測定してくれるチェッカーもある
肌の水分量は、40~50%が理想的といわれていますが、おおむね43%以下だと乾燥肌になるようです。
乾燥する部位と理由
顔・手・膝下・背中が乾燥しやすい理由についてお伝えします!
乾燥する部位:顔
顔は常に外気に触れるため、乾燥しやすく、目や口の周り・頬はシワになりやすいです。
乾燥する部位:手
手も顔と同様に、常に外気に触れるため乾燥しやすいです。
乾燥する部位:膝下
意外と乾燥しがちなのが膝下です。
膝下は、皮脂分泌が少ない部位なので、気付いたらカサカサ、ウロコのようになっていた・・ということがあります。
乾燥する部位:背中
背中は、皮脂腺が多く、汗をかきやすい部位なのに乾燥肌になりやすいです。
乾燥した肌をうるおい肌にする善玉菌
体や顔の皮膚には、善玉菌が存在するのをご存知ですか。
善玉菌は、外部からの様々な刺激から肌を守り、乾燥・色素沈着・炎症・シワなどを予防し、健やかな肌を保つ働きをします。
表皮ブドウ球菌とは
「美肌菌」と言われる善玉菌!
皮脂や汗を食べてグリセリンなどを分泌し、皮膚のバリア機能を保ち、乾燥や刺激から肌を守り、悪玉菌の繁殖を抑えて肌に潤いを与える。
肌表面にある角質層の内部から表面に掛けて住んでいます。
美肌菌と言われる理由は、黄色ブドウ球菌(悪玉菌)を退治するときに分泌する抗菌ペプチドは、私達の肌を美しく保つ役割があるためです。
黄色ブドウ球菌とは
悪玉菌と呼ばれる!
皮膚がアルカリ性に傾くと増殖し、皮膚炎を引き起こす。乾燥を好み、アトピー性皮膚炎の悪化やニキビの原因になる。
日和菌とは
日和菌は、善玉菌と悪玉菌のバランスが取れているときは、特に悪い影響も、良い影響もない菌ですが、バランスが崩れると多く存在する菌のほうに加勢します。
「善玉菌」が活発であれば「日和見菌」も皮膚に良い働きをします。
「悪玉菌」が繁殖すると「日和見菌」は皮膚にとって悪い影響を及ぼします。
皮脂や汗の分泌が少ないと、善玉菌である表皮ブドウ球菌の活動が阻害され、乾燥肌になりやすいです。
悪玉菌の繁殖を抑えて皮膚のバリア機能を正常に保つためには、善玉菌の働きを活発にすることが大切です。
肌の乾燥やかゆみを予防するためには、善玉菌を減らさないように、常在菌のバランスを保ち、かつ善玉菌を活発にすることが乾燥肌の予防になります。
お肌の善玉菌は入浴法で増やせる
お風呂に入ると、汗や汚れを洗い流してサッパリしますし、リラックスできますが、必要以上なことをして【常在菌】を洗い流してしまっているかも知れません。
お風呂に入ったときの順番が大切になり、
洗う順番は上から下へ
- 頭髪をシャンプーで洗い、リンスやトリートメントをして洗い流す
- 洗顔フォームや石けんなどで洗顔する
※よく泡立てて優しく撫でるように洗う
※化粧している方はクレンジング剤で汚れを浮かせてから、洗顔フォームなどで洗う - ボディソープや石けんなどで体を洗う
※よく泡立てて優しく撫でるように洗う - 湯船に浸かる
というのが、善玉菌を減らさずに、乾燥予防する入浴法です。
シャンプーやリンスに含まれる界面活性剤が体に付着するので、それを顔・体を洗う時に一緒に洗い流します。湯船に入るのは洗い終わってからで、皮膚が温まるとふやけて傷が付きやすくなるので最後に入浴します。
ポイント:善玉菌を増やす洗い方
スポンジやブラシなどでゴシゴシ洗わずに、手を使って洗う。
石けんやボディソープをよく泡立ててから、優しく撫でるように洗う。
水か、35~39℃のぬるめのお温で洗い流す。
乾燥しがちな部分は石けんを使わずお湯だけで洗い流す。
※石けんを使ったほうが良いのは、皮脂の分泌が多い鼻のまわり、肩甲骨のくぼみや脇・陰部・肛門などの毛が生え、汚れが付きやすい部分。
髪や体を洗い終わったら入浴ですが、湯船につかるときにも善玉菌を増やすためのルールが4つあります。
善玉菌を増やす4つの入浴ルール
- お風呂に浸かる時間は長くても15分まで
- 角質層がふやけ善玉菌が流れやすくなる為、水温は37~39℃まで
- 洗う順番は上から下へ
- 湯船に浸かるのは最後
善玉菌にとっては、長風呂はあまり良くありませんが、リラックス効果としては半身浴で15分以上使ったほうが高いと言われていますので、何を優先するかで入浴時間を変える必要がありますね。
お肌の善玉菌を増やす洗顔法
顔の善玉菌を減らさずに増やすには、洗い過ぎないことが大切です!
善玉菌は、汚れや皮膚をエサにしていますし、皮膚はターンオーバーで生まれ変わるので、むしろ洗顔料を使わないほうが、肌の乾燥にはいいです。
でも、メイクを落とすのにクレンジング剤を使わないと落ちにくいので、使わない訳にはいきませんので、メイク汚れを落としつつ、善玉菌をすべて死滅させずに増やす為の洗顔方法について解説します。
- 石けん・洗顔フォーム・クレンジングを使った洗顔は、夜1回だけ行う
- 朝の洗顔は、水かぬるま湯のみ
- ゴシゴシこすらず!触れるか触れないぐらいのひたひた洗い
- 油性成分が多いメイクと馴染みやすいオイルクレンジングがオススメ
- 水温は30~35℃ぐらいのぬるま湯が良い
- 洗顔料やクレンジング・石けんに防腐剤が含まれていないものを選ぶとなお良い
洗顔後のケアはどうしていますか?
そのため、洗顔後はすばやくスキンケアを行うことが重要になります。
洗顔後のスキンケア方法はどれ?
- 化粧水+乳液・クリームを塗る
⇒肌に潤いを与え、キメを整えた後に水分を肌に閉じ込める
- 何もつけない
⇒肌の乾燥が進み、シミやシワができやすくなる
- 化粧水だけ
⇒洗顔で失われた潤いを補うが、時間とともに蒸発するので潤いは保たれない
- 乳液だけ
⇒肌に潤いを与え、必要な油分も補う
- クリームだけ
⇒最も油分が多く、水分を肌に閉じ込めるフタのような役割
洗顔後のスキンケア方法によっては、肌トラブルの原因になることもあります。
しっかりとスキンケアをしているのに、様々な肌トラブルに悩まされる人は、洗顔後のケアを見直すことで改善するかも知れません。
- 乾燥肌の人は、洗顔後は乳液またはクリームだけがおすすめ!
「人の肌は、皮脂は作れるけど、水分は作れないから水分を補うことが大切!」だと聞きますが、洗顔後や入浴後であれば、肌に水分が残っていて潤っている状態です。
肌表面の水分は、蒸発するときに内部の水分も一緒に蒸発させてしまうので、防ぐために【乳液】または【クリーム】を塗って保湿することで潤いをキープすることができます。
ここで化粧水を使わないのは、化粧水に含まれている成分が肌に合わずに乾燥を引き起こしている場合があります。
- 化粧水だけ!は肌を乾燥させているかも
洗顔後に化粧水しか使わないとき、肌表面の水分は、すぐに蒸発して、肌内部の水分も一緒に蒸発してしまい、これを【過乾燥】と言います。
潤いを与えるために化粧水を付けているのに、潤わないで逆に肌を乾燥させてしまう結果になってしまいます。
水分は、どうしても蒸発するので、化粧水だけだと乾燥を招く結果になってしまい、肌トラブルを改善することはできません。
蒸気を使って肌の乾燥対策をする
肌の乾燥対策におすすめしたいのは、洗顔前に行う【蒸しタオルパック】で、蒸気を使って肌を温めるのが効果的です。
私が実際に行っている【蒸しタオルパック】のやり方を紹介しますね。
step
1蒸しタオルを作る
濡らしたタオルを、500wのレンジで30秒~1分温めて蒸しタオルを作ります。
※お湯をタオルにお湯をかけて絞ると火傷をしてしまうので、レンジで作るのが簡単で安全なのでおすすめです。
step
2蒸しタオルを半分に折る
火傷に気を付けながら、タオルを半分に折って手のひらに乗せます。
※熱くて持てないときは広げて冷まし、少し熱いぐらいの温度にする。
step
3顔に蒸気を当てる
蒸しタオルを顔に近づけて、蒸しタオルから出る蒸気を顔に当てます。
※手の皮膚は顔よりも厚いので、手に乗せられるけど顔には熱いという状態で蒸気を顔に当てます。
step
4顔に蒸しタオル当てる
蒸しタオルが少し冷めて、顔に乗せられるようになったら10秒~20秒、直接顔に当てて温めます。
step
5ぬるま湯でひたひた洗い
最後にぬるま湯を使って、ひたひた洗いで優しく顔を洗います。
このように、蒸しタオルで肌を温めると良いことがたくさんあります。
- 肌の善玉菌が活発になる
- 毛穴を広げ、毛穴の詰まりを溶かす
- 血行がよくなり、代謝がアップしターンオーバーも整う
- ヒートショックプロテインが増えてシワ・シミ対策になる
甘酒・味噌汁で肌の乾燥を予防する
甘酒や味噌汁の原料になっているのは、米麹や米で、これに含まれる成分が肌の乾燥予防に効果があると言われています。
- 米麹:グルコシルセラミド・N-アセチルグルコサミン
- 米:グルコシルセラミド
グルコシルセラミド
肌細胞の中でスポンジのように水分を抱えているセラミドの元になり、肌のバリア機能の改善効果が期待できます。
セラミドが不足すると乾燥し、角層細胞に隙間ができて外部からの刺激を受けやすくなり、肌荒れやカサカサ肌になってしまいます。
N-アセチルグルコサミン
コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進し、角質層の水分を増加する効果が期待できます。
角質層は肌の最も外側にあって外界と接する部分で、肌の水分蒸発を防ぎ水分を保持し肌の潤いを守っています。
おすすめの摂取方法は、1日1杯の甘酒を飲むことですが、甘酒には原料の違いから「米麹の甘酒」と「酒粕の甘酒」の2種類があります。
米麹の甘酒
麹と蒸したお米を発酵熟成させて、お米のデンプンがブドウ糖に分解されたもので、「飲む点滴」とも呼ばれていてアルコール分は0%です。
酒粕の甘酒
米麹をアルコールで発酵させた「もろみ」が原料で「もろみ」を絞ると日本酒が出来上がり、絞った後に残るのが酒粕なのでアルコールが含まれています。
美肌のために毎日飲むなら、アルコール分0%の米麹から作られた甘酒がおすすめです!
私の肌の乾燥対策は正しい?
カサカサ肌の悩みを解消する方法
ゴシゴシと洗って脂を落とし、心配だから二度洗したことで、かさつき感が強くなるから、化粧水をたくさん付けて、保湿クリームを塗りますが、肌のカサカサは治りませんでした。
そこでカサカサ肌にならないための洗顔方法やスキンケアについて調べてみました。
Tゾーンの脂っぽさ・Uゾーンのカサカサ
脂っぽい部分と、乾燥している部分が混合していると、洗顔するときに迷ってしまいます。
脂っぽさは取りたいから洗顔料を付けたいけど、カサカサした部分に付けると肌を傷つけてしまいヒリヒリするという・・・
朝の洗顔
- 脂っぽいTゾーンだけ洗顔料をのせて優しく洗う。
- 洗顔料を洗い流すときは、顔全体をひたひた洗いする。
夜の洗顔
- 洗顔料を付けて洗う、Tゾーンは優しく、Uゾーンはひたひた洗いする。
- 洗顔料を洗い流すときは、顔全体をひたひた洗いする。
ポイント
- 水分や皮脂を、落とし過ぎない!!
- ぬるま湯で、刺激の弱い洗顔料を使用する。
- 肌の潤い成分を逃さないもの、保湿効果があるものを使用するといい。
- ゴシゴシ洗わずに、しっかりと泡立て、泡で肌を覆うように洗い、優しく洗い流す。
保湿クリームを使うと手がベタベタする
保湿クリームを使うと手や顔がベタベタするし、余計に肌がオイリーになりそうだから使わないという人もいますが、保湿が足りてなくて化粧のノリが悪く、肌は常にカサカサの状態になってしまいます。
保湿クリームがベタベタする!と感じるのは、付ける量が多いのが原因です。
少ない量でも、保湿効果は期待できるので、ベタベタしない程度に付けてみるといいですが、特に気にならない人は、保湿クリームをたっぷり付けても問題はありません。
保湿クリームには、伸びやすいものと伸びにくいものがあるけど、一般的には伸びにくいほうが保湿力は高いと言われています。
入浴後は肌に水分が含まれているため、伸びやすくなるので、保湿クリームは入浴後5分以内に使用するといいです。
大人ニキビができる
生活習慣やホルモンバランスの乱れ、ストレスなどで肌のターンオーバー機能が低下すると、古い角質が蓄積されて毛穴をふさぐことでニキビが出来やすくなるし、乾燥が原因で出来ることも多いです。
大人ニキビは乾燥が大敵
大人ニキビを改善するためには保湿が大切です!!
ニキビが出来ないように保湿を避ける方も多いですが、保湿をすることで肌のターンオーバーが促進されるので、ニキビが出来にくくなります。
保湿効果が高くて油性成分の少ない乳液やクリームでしっかり保湿しましょう。
手や髪の毛の擦れに要注意
手や髪の毛は外気に触れるため、雑菌が付着しやすく、おでこやフェイスラインに触れると、毛穴に雑菌が入りニキビが出来ることがあります。
また、髪の毛には、整髪料や洗い残しのシャンプーやリンスが付着しているため、毛穴に入り込み、雑菌が繁殖する恐れがあるので、髪が触れないようにスッキリまとめるのも一つの予防方法です。
まとめ
寒くなる冬になると空気が乾燥して、肌の水分量が少なくなってかさつきを感じたり、肌を保護しようと脂っぽくなったりと肌トラブルがつきまといます。
水分を補うために化粧水をたっぷりと付けて、肌の水分が蒸発しないように乳液や保湿クリームを塗って保護していたけど、これでも乾燥して痒くなることがありました。
皮膚科の先生に診てもらったときに話を聞いたことをまとめました。